教員の仕事の楽しさ
教員を辞めて1年が過ぎた。
この1年、「辞めたことに後悔はない!」と思っていたけれど、本当は後悔している部分もある。
辞めた後になって、教員の仕事がどれだけ楽しかったかを痛感した。
教員の仕事は、休みは少ないし、とても忙しかった。
でも、生徒といっぱい笑っていた。
笑うことが多かった。
同僚の先生たちと、生徒の成長の為に協力したり、生徒の成長を一緒に喜んだり。
楽しかった…。
教員を辞めてから、妊活に専念するために仕事はしないつもりだったけれど、今まで忙しかった分、すごく退屈に感じた。
だから、仕事を始めた。
在宅ワークでライターの仕事をしたり、模試の採点のアルバイト(これも在宅)をしたり。
塾でパートとして働いたり。
でも、教員の時のように、仕事を通して心から笑ったり喜んだりすることは、あまりなかった。
やはり、教員は楽しかった。
2度の流産
教員を辞めてからの1年で、2度流産した。
もし流産していなかったら、出産して子育てをして…忙しくて教員を辞めたことを後悔する暇もなかっただろう。
教員を辞めた理由の1つが妊活の為だったので、流産したことで、
「大好きな仕事を辞めてまで望んだ妊娠だったのに…。辞めた意味はあったの?」
と怒りのような悔しさのような気持ちが起こった。
人生は思い通りにいかない。
かなり考えて、辞めたい理由もちゃんとあって、辞めたら未練なくもっとスッキリすると思ってたのになぁ。
ちなみに、辞めた理由を具体的にまとめた去年の記事がこちらです↓
教員を辞めた理由。 - 元教員の妊活ライフ
教員を辞めて失った自信
ここ最近、教員を辞めた後悔が大きくなり、少し落ち込んでいた。
私の夫は教員なのだが、夫が思い切り仕事に打ち込んでいる姿を見ると妬ましかった。
教員時代の私は仕事第一で、プライベートよりも仕事を優先していた。
毎日頭痛があって、お腹もしょっちゅう壊していたけれど、それでも仕事を頑張りたかった。
無理をしていたのは良くなかったけれど、でも、必死で頑張っていただけあって、経験を積んでできることが増えていた。
自分が教員として成長している実感があったし、やってみたいこと(担任として3年間生徒をみて卒業式で送り出す)もあった。
教員として頑張っている自分が、好きだったし、かっこいいと思っていた。
だから、教員を辞めた後、この1年は自分に自信が持てなかった。
他の仕事をしてみても、教員だった頃の自分にはかなわないと思った。
元教員のカウンセラーとの出会い
最近落ち込みやイライラが酷かったので、カウンセリングを受けようと思い、ネットで探した。
夫に対してのイライラが特に酷く、なんとかしたかったので、夫婦関係の改善や妊活に関して相談できそうなカウンセリングを受けようと思った。
妊活関連のカウンセリングは色々あったけれど、当日すぐできるところがなかなかなく、予約もしばらく埋まっていた。
どうしてもその日受けたかったので、さらにネットで探して、見つけたのが次のサイト。
クレジットカードで支払いで、登録しているカウンセラーの数も多いことから、思い立ったすぐその日にカウンセリングを受けることができた。
カウンセラーさんによって、当たりハズレはあるのかもしれないけれど、私は大当たりだった。
たまたま見つけたカウンセラーさんが元小学校教員の方で、
「この人なら色々共感してくれるかも」
と思ってカウンセリングをしてもらったのだけれど、思っていた以上に共感してくれたし、良いお話が聞けた。
「教員の仕事って楽しいよね。私も10年教員をやってたんだけれど、家庭の事情で泣く泣く辞めたのよ。
辞めてからの数年はすごく落ち込んでいた。」
「あなたはどうして教員になりたかったの?」
「どんな先生になりたかったの?」
カウンセラーさんに、私が教員を志望した理由や理想の教師像をたずねられた。
もう辞めたのになんでそんなことを聞くんだろう?と思いつつも、答えはどんどん心に浮かんできて、言葉にしようとすると泣きそうだった。
「もう一度採用試験を受けるつもりはない?私はね、どうしても教員に戻りたくて採用試験を受けようとしたの。
でも、年齢制限があって受けられなかった。だから、大学院に行ってスクールカウンセラーとして学校に戻ったのよ。」
カウンセラーの方は、自分の経験を詳しく話してくださった。
教員を辞めてから今のカウンセラーの仕事に至るまで、色んな仕事を経験したらしい。
「教員を辞めた後は本当に落ち込んだし、辛かった。
教員に戻れなかったから、教員の仕事をしていた時の感動はもう味わえなかった。
でも、辞めた後に色んな経験ができて、楽しい思いもたくさんできた。
女性だから、こういう風に色んな経験や仕事ができたんだと思う。
だから私は、女性に生まれて良かったと思いますよ。」
カウンセラーさんのこの話には、励まされた。
自分が女性じゃなければ、教員を辞めることもなかったかもしれない。
妊娠・出産で悩むこともなかった…そう思うと女性であることが嫌で仕方がなかった。
でも、カウンセラーさんの話で少しだけ女性で良かったのかもしれないと思えた。
心に残った言葉
「大丈夫、また輝ける時が必ず来ます。」
カウンセリングの時、カウンセラーさんが何度も力強く言ってくれた。嬉しかった。
教員を辞めてから、教員だったころの素敵な自分を失ったように思っていた。
でも、まだまだ人生これから。
今、やってみたかった児童指導員の仕事をしてるし。
望んでいる妊娠・出産がこれから叶うかもしれないし。
教員に戻りたければ、戻ることだってできる。
教員辞めた、オワッター!
みたいに思ってたけど、まだまだ人生は続くので、楽しく生きられるようにしていきたいなと思いました。
教員を辞めるか悩んでいる人へ
教員を辞めるか迷ってる人には、まずは休職することをオススメします。
少し休んだら、また教員の仕事がやりたくなるかもしれない。その時に退職してたら戻るのが面倒なので。
もし他にやりたい仕事があって、辞めた後にその仕事をやれる状況にあるのなら、すぐ辞めてもいいと思います。
私の同僚で、「自分は本当に教員の仕事が向いてないし、嫌でたまらない」と言って辞めた人がいました。
その人は、今自分がやりたかった仕事をしていて、「教員辞めて良かった!」と言っています。
教員だった頃に比べてイキイキしています。
私の場合は、教員の仕事自体は好きだったし、妊娠・出産の為というのが退職の理由の1つだったので、教員への未練タラタラ。
毎日イキイキ過ごしてる…感じではないかなぁ。
すごく健康にはなったけれど。
教員の仕事をしている人々のことは、本当にすごいなぁと思います。
身体に気をつけて頑張ってほしいなと思います。
働き方改革が進んで、教員の仕事の負担が減ってくれることを祈っています。
教員の仕事の負担を減らすための仕事…とかあれば、やってみたいんだけれど、なかなか見つからない。
そういう方向でいつか何か仕事ができたらいいかもしれないなぁ。