妊活4年目の日常

赤ちゃんに会いたい!

教員はスキーが上手い。

今週のお題「冬のスポーツ」

冬のスポーツといえばスキーだ。
私は中学生の時に修学旅行で初めてスキーを体験した。

どんなスポーツも人により得意不得意があると思うが、私は当時ソフトボール部でスポーツが好きなタイプだった。そのため、スキーも練習を経てわりとすぐに滑れるようになった。

高校生の時の修学旅行も、スキーだった。
中学の時のことはあまり記憶にないが、高校の時のスキーはインストラクターの先生が若くて教え方の上手な方でとても楽しかった覚えがある。

高校の時のスキーは北海道だったのだが、雪がサラサラのパウダースノーで、とても感動した。

真っ白で広々とした世界をスキーで滑り降りるのはとても気持ちが良かった…


中学と高校の修学旅行以来、スキーをすることはなかった。
スキーは楽しかったけれど、スキーをするには雪の降る土地へ行かねばならない。
お金と時間がかかる。

スキーに対して、そこまでの労力をかけるほどの気持ちはなかったし、もう一生やる機会もないかなぁと思っていた。

しかし、私は教員になった。
教員は修学旅行の引率をしなければならない。
修学旅行でスキーを行う学校は多い。

私はまたスキーをすることになった。
教職は今年で10年目だが、修学旅行の引率でスキーをしたのは2回。

なぜ修学旅行でスキーが多いのか?
多分、教員の負担が減らせるうえに生徒も楽しめるからだと思う。

数百名の生徒の命を、3、4泊も預かる修学旅行は教員にとってはかなりプレッシャーだ。
体調を崩す生徒がいないか心配だし、悪いことをしでかす生徒もいるかもしれないし。

そんな中、スキーはインストラクターさんにお任せできるし、生徒はスキーで疲れて悪いことしないし…メリットが多い。
なぜ修学旅行でスキーが多いのか教員になって色々納得した。


そんなわけで、修学旅行といえばスキーなので、先生たちはみんなスキーがうまい。
ベテランの先生はマイウェアやマイサングラスを持っている。

クラスマッチのバレーでは、ボールに翻弄されて慌てふためいていた先生が、スキー場では颯爽と滑っている…。
やはり体育の先生は別格で上手いけれど、普段全くスポーツしなさそうな先生がすごく上手かったりするので驚き。

私も負けてられない!
生徒に良いところを見せようと張り切って滑ったらものすごいスピードが出て怖かった。

中学時代や高校時代には気持ちよく感じていたあのスピード感が、大人になって怖くなった。

真っ白で広々とした世界…
どんどんスピードが上がってこのまま消えてしまいそう…
怖い怖い怖い怖い…!!!


小さい頃は高いところに登るのが好きだったのに、大人になったらこわくなった。
スピードが出るものも、大人になってから怖くなった。元々ジェットコースターも苦手だったし、車の運転はできるけれど未だに高速道路は怖くて走れない。

クロスバイクにはまっていたころも、坂道を降りる時のスピード感は怖かった。


スキーは楽しいけれど、ゆっくり景色を眺めながら滑り降りるのが好き。
なんならもう一生スキーしなくても別にいい。
スキーは観戦するだけでも十分。

オリンピックでスキージャンプとかスノボとかスケートとか観てるけど、ビクビクしながらスキーするより見てる方が楽しい。とても。


教員はみんなスキーが上手いけど、スキーがあまり好きじゃない人もいる。それは私。


1回目に引率でスキーに行った時は、周りの先生に合わせて上級者コースで滑ったりリフトに何度も乗ったりしていた。

でも、スキーが怖いとはっきり感じたので、2回目に引率で行ったスキーの時は、「生徒の様子を見てきます!」を言い訳にして、あまり滑らなかった。上には行かない。


教員を辞めるので、いよいよスキーをすることは今後一生涯ないかもしれない。
スキーをして怖かった気持ちはもう忘れて、気持ちよく滑ったあの感覚や美しい白い景色だけを良い思い出としてとっておこう。


もう一生しないかもしれないけど、
スキーを経験できて良かったと思う。