今年から一緒に仕事をすることになった方と話をした。
仕事の方針や、やり方について、かなり考え方が違ったので、長話になった。
考え方の違いは仕方がない。
お互いのやり方でやっても支障はない。割り切って考えていくことにした。
それとは別に、私は彼の言葉の端々から、彼が家族に愛されていることや、家族を愛していることが感じられて、羨ましかった。
「家族が心配するから」「家族に迷惑がかかるから」「家族も大変だねって笑うんです」とか。
大変だ、と言いながらも笑顔でいられるのは、彼が家族に愛されて愛しているからだと感じた。
私はカウンセリングに行くようになって、家族が私にとっては癒しの存在ではなく、むしろ重荷だと感じていることに気づいた。
いや、カウンセリングに行く前からそう思っていた。家族と一緒にいるより、1人で暮らしていく方が楽だ。
しかし、羨ましい。自分の困難を一緒になって考えてくれる家族がいて。自分のことを心配してくれる家族がいて。
私にも、そんな風に家族のことを思っていて、家にいることで安心していた頃があった。まだ子供の頃はそうだった。
でも、今はそう思えなくてそう思えない自分が悲しい。私もまたいつか、そういう幸せを感じられる時が来るのだろうか。
誰かと家族になって、一緒に暮らす。
一緒に笑って困って、乗り越えていく。
日々を一緒に過ごす幸せ。
考えてみたけど、手に入れるのがとてつもなく難しい気がしてならない。
恋人もいない私に、そんな幸せは訪れるのだろうか。
私には別の幸せがあるんじゃないかな?
と思ってしまいました。
家族ってなんだろう。